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「ゆたかのブログ 2」更新終了のお知らせ

「ゆたか」の一人息子タケオからご挨拶申し上げます。

約7年間に及ぶ前立腺がんとの闘病生活の末、2017年11月20日に父「ゆたか」が力尽きました。

ここで、本ブログを愛読して下さった皆様に、誠に残念ではございますが、本ブログの更新が終了となりますことをお知らせ致します。

僕が今年8月に会った時にはまだ元気な状態にありましたが、9月から入退院を繰り返すようになり、そしてここ1ヶ月間はそれまで痛みに耐えに耐えていたのがウソのように急激に体調が悪化してしまい、今回の残念な結果に至ってしまいました。

遺品整理中に本ブログを発見しましたが、昨年父を連れて行った東京や仙台のことが書かれているのを見て、本人にとって良い思い出になっていたのだということを改めて感じています。





タケオから見た「ゆたか」に対する感情は、尊敬3割・反発7割というのが正直なところです。

尊敬3割というのは、ブログで見られるような独特の感性、博識さ、そして「敗戦」の1年前に生まれたという困難な状況から長年生き抜いて来たということです。

反発7割というのは主に2つ理由があります。

まずは自身が母や僕に対してバカにすることは気にせずにやるのに、逆をすると物凄く感情的に反発し、「口を利かない」作戦に出ること。

自分がされるのが嫌なことを他人にしてはならないと思っていたのですが、本人は気にしていなかったのか中々治らずに少なくとも僕は困っていました。

そして、これが今も記憶に刻み込まれているのですが、僕が小学校から高校時代にかけてピアノのレッスンを受けていた時に、「ここはこう弾いた方が良い」等あれこれ指導してきたことでした。

僕は「ピアノをちゃんと習ったことがない人に、思い通りに弾くことの苦労なんてわかるか」と、ああだこうだ言われるのが嫌でして、特に凄くきつい口調で言われて不貞腐れているのをみるや、更に畳み掛けるように僕を叱りつけたことが1回あったのですが、それは残念ながら今でも「恐怖」を覚えます。

ですから、母が亡くなって間もない内に、「ピアノを習いたいと思っている」と聞いたときは本当にびっくり仰天でした。

昨年12月の発表会は現場にいましたが、タッチミスがあったり途中で止まり掛けそうになりながらもしっかりと弾き抜いた上に、父独特の感性が音色に乗り移っているのを感じてとても感動したことを昨日のことのように思い出します。

これでやっと小さい時の僕の苦労をわかってくれたのであればより嬉しいのですが。




今回直ぐのブログ閉鎖も考えましたが、素敵な写真が掲載されているのを見ますと、しばらくの間はこのままにしておいても良いのかなと思っています。

ですので、しばらくは「ゆたか」の感性が詰まった写真や小説を改めて振り返って頂ければと思います。

そして、タケオはタケオで、タケオトラベラーというブログを運営しております。

こちらも愛読して下されば幸いです。




これまで付き合って下さった読者の皆様に対し、あの世に行ってしまった「ゆたか」の代わりに厚く御礼申し上げます。

最後に、追悼の意味を込めまして、父を送り出す際に流した曲を紹介したいと思います。

父が昨年のピアノ発表会で、亡き妻に向けて弾いたという曲です。

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久しぶりです  

随分と更新をしてませんでした。ご心配おかけしてます。

13日から21日まで入院してました。尿が出なくなって(尿閉)しまって結局膀胱瘻(ぼうこうろう)の設置ということになりました。尿はお腹から膀胱に通した管に接続した尿バッグに貯めて適当な時間になればトイレに捨てるというシステムです。
おおげさかつ悲観的に言えば一種障害者のようなものです。人工肛門の場合は障害者になるそうですけどね。でも膀胱瘻はそうはならいようです。
いままで夜間頻尿と排尿痛でほとんど夜寝られなかったのですが今はゆっくりと寝られるようにはなって助かりました。

数年前にも尿閉になってそのときは尿道カテーテルを入れられました。痛かったぁ。半年で取れましたけどね。

今回はこれでもう一生もんですから、普通のおちん○んからの排尿はできなくなったわけで(笑)、あの排尿し終わったときのかすかな快感はもう味わえなくなってしまいました。寂しい・・・。

なおなんとか一人暮らしをしていられます。できなくなったらまた入院かなぁ。

以上ご報告でした。

小説 「エメラルドの首飾り」  その5

         その5

「え-と、あのぉ、なんとお呼びすればよかったかな」
「え? あ、ごめんなさい。私『庄司、庄司麻里』と言います」
「しょうじさん・・・」
「江戸時代なんかの庄屋ってありましたよね、その『庄』に相撲の行司の『し(司)』で庄司です」
「あぁ、わかります。庄司さん。僕は・・・僕のほうが先に名乗らなければならなかったですね。失礼しました。柿沼といいます。柿沼達哉です。よろしく」
「こちらこそ、よろしくね。それで何か仰りかけておられたけど?」
「えぇ。そのぉ、貴女の首飾り、見事ですね」
「あぁ、これ? えぇ、母から貰ったものです」
「お母さんから・・・。う~~~ん」
「母は病気で亡くなったのですけど、母が亡くなる少し前に『これ私の形見。大事にしてね』って」
「あぁ、そうなんですか。驚いたなぁ」

「実はですね。僕もほとんど同じものを持っているんです」
「ほとんど同じもの?」
「えぇ、たぶん並べても見分けがつかない程だと思います」
「あなたが首飾りを?」
「正しくは亡くなった僕の妻のものですけどね」
「亡くなられた・・・」
「はい、事故で。そしてその首飾りは妻の母親の形見なんですよ」
「え~~~っ! お母様の形見!」
「それで二度びっくりです。ほとんど同じ首飾り、そしてそれがそれぞれの母親の形見」
「ほんと、それはもうびっくりですねぇ。偶然すぎるぐらい偶然です・・・」
「ちょっと不安にもなります。夢かもしれないとか」
「夢ではないですよね」
「夢ではないです」

「あの、知り合ったばかりなのにあつかましいようですけど・・・」
「なんでしょうか」
「あなたがお持ちの首飾りをぜひ見たいと思うのですけど。ずうずうしい女とお思いになるでしょうけど」
「いや、そんな風にはぜんぜん思いません。ぜひどうぞ。僕も貴女に見ていただきたいな、と」
「あら、そうなんですか。ほんとぅに?」
「もちろんです。こういうときに嘘をつくこともありませんから」
「嬉しい。ありがとうございます」
「そうとなれば、いつにしましようか。今度の日曜日とか。急ですみませんが」
「いえ。こんどの日曜日はあいていますから」
「じゃ、そうしましよう。善は急げって言いますから。あれ、この場合この言い方は当たっているかな(笑)」

          つづく

ひさしぶりです

ずいぶんと久しぶりとなってしまいました。
最初は体調が悪いうえに気力もなくなってしまってました。
次にパソコンまで調子が悪くなってあれこれいじっていたのですがどうにも動かなくなり結局新しいパソコンを買うはめに(。>ω<。)ノ
購入したのはいいけれどなかなか動かせず、そして僕のブログの管理画面に入れず、うろうろしていたら日が経ってしまいました。
ようやくさきほど管理画面に入ることができ、やれやれです。
キーボードも微妙に前のパソコンのと異なるので入力するのも慣れなくて・・・。
疲れたなぁ・・・年のせいだなぁ・・・病気のせいもあるなぁ・・・。

ご心配かけてしまいました。いちおうまた再開ということでよろしくお願いたします。

ご訪問ありがとうございました。

小説 「エメラルドの首飾り」  その4

          その4

達哉が彼女の首飾りを見て驚いたのはその見事さだけでなかった。殆ど違わないほどのものを達哉は持っているからだった。持っているというのは少し正確な言い方ではない。居間の玄関に通じるドアの傍に専用の台を据えてその上に置いたトルソーにエメラルドの首飾りを飾っていたのだ。朝出かけるとき、夜会社から帰ってきたとき、その首飾りの横に置いてある亡き妻の写真にあいさつするのが習慣になっていたのだ。その首飾りと彼女の首飾りがそっくりだった。毎日朝晩見ているから間違いがない。

エメラルドの首飾りは妻の母親の形見だった。母親は亡くなるまえに彼女に「これは私の形見。大事にしてね」と言って渡したそうだ。父親と結婚したときにプレゼントされたそうだ。かなりの値段のものだろうと思う。その母親の形見を妻は箱のなかに大事にしまっていた。
          ・
          ・
          ・
パンフレットを拾う時に彼女の胸の首飾りを見て達哉が「あっ」という小さい声を出したけど、その声に彼女が気が付いて「どうかしましたか」と訊ねてきた。「いえ、なんでもないです。ごめんなさい」と達哉が答えた。

このレストランを彼女も気に入っているようでその次に達哉が行ったときには彼女が先に来ていて食事を始めていたところだった。達哉の指定席のようなお気に入りの席の隣に座っていた。
達哉のお気に入りのその席は不思議に大体いつも空いていて座ることができた。彼に気付いて彼女が軽く会釈をしてきた。達哉も会釈を返した。また例によって例の如く「カキフライ定食」を頼んだ。今日はいつものウェートレスではなかったので「カキフライ定食」を注文しても当然微妙な笑顔はなかった。なんとなくわけもなくほっとする。
二人とも食事を終えてコーヒーをゆっくり飲んでいたら彼女が「この前はどうもありがとうございました」と話しかけてきた。僕はお礼など言われると思っていなかったので、ちょっとまごつきながら「いぇ」と言った。「お礼というほどのものでもないですがこれどうぞ」と小さな紙包みを差し出してきた・「いや、そんなこと。いいですよ」と達哉がいったけど彼女は達哉に押し付けるようにして渡してきた。「たいしたものではありませんから。小さな和菓子一つだけ。甘いのものはだいじょうぶですか?」「どうもすみません。甘いものも好きです」「あ、よかった」と彼女が微笑んだ。

          つづく

小説 「エメラルドの首飾り」  その3


             その3

その夜から3週間ほど経って達哉は仕事が遅くなりまた駅前のそのレストランで食事を摂った。相変わらずのカキフライ定食。注文を取りにきた例のウェートレスが「そう、カキフライですよね」というような笑みを浮かべていたが、達哉は気が付かないふりをした。
注文をしてからすぐに達哉の座っている窓際の席の隣にこの前も来ていた女性が座った。達哉は少し驚いた。
彼女の今夜はノースリーブの薄いベージュのワンピースで彼女の雰囲気にピッタリだった。

今日も暑かった。猛暑が続く。僕はいつものように冷たいピールを飲みながらタブロイド判の夕刊を読みだした。しかし彼女の様子も何とはなしにうかがっていた。前のガラス窓に写る彼女はぼんやりではあったけれど美人だった。こういう店には少しばかり違和感を感じるほどだ。
このレストランの向かい側はブティックなのだが明るく照明されたショーウインドーのマネキンを思わせるほどだ。

彼女はハンバーグ定食を頼んだようだ。美人も普通のハンバーグを食べるのだなぁ。彼女は小さなバッグからパンフレットを取り出して読みだした。距離があるのでよくわからないけどどうやら旅行のパンフレットのようだ。

料理が運ばれてきた。彼女は胸にナプキンを付けた。ハンバーグの汁できれいな服が汚れてはいけないからな。

食事が終わってコーヒーの飲みながらまた夕刊をめくる。隣の女性も食事を終え胸のナプキンを外し、さっきのパンフレットと取り出したけれど、そのうちの1枚が彼女の手元を離れて舞うようにして達哉の足元近くに落ちた。達也は身を屈めて落ちたパンフレットを拾い上げたとき隣の女性も身を屈めて取ろうとした。達哉は小声で「どうぞ」と言って手渡そうとして、その時彼女の胸に思わず目がいった。声にならない声が出た。「あっ」
女性は達哉が拾い上げたパンフレットを受け取り「どうもありがとう」と達哉に礼を言った。

達哉が彼女の胸に見たのは見事な大粒のエメラルドが付いた首飾りであった。

             つづく

小説 「エメラルドの首飾り」  その2

          その2

ウェートレスがビールを持ってきた。一口、二口。「あぁ、冷たくてうまい。生き返る」

しばらくしてさっきのウェートレスが料理を運んできた。
「お待ちどうさまでした。カキフライ定食です。ごゆっくりどうぞ」レシートを置いて去っていった。
カキフライのいい匂いがする。おなかを空かせた達哉にはご馳走だ。フライの程度が良くていい色をしている。レモン汁をかけてからジューシーなカキを口のなかで味わう。「うまいなぁ」ここのカキフライは大粒なのが5ケ出されてくる。3ケでは少なくて物足りないし7ケでは多すぎる。盛り合わせのキャベツの千切りがたくさん添えてあってこれもうれしい。キャベツには達哉の好みのタルタルソースがかけてある。
仕事の疲れを忘れさせてくれる。

今日は仕事の進み具合が思ったより少し良かったせいもあってのんびりできる。食べ終えてからなにもせずぼぉーっとしていた。いい気分だ。
ウェートレスがやってきて「お下げしてよろしいでしょうか」「うん」「コーヒー頼みます」「はい」

コーヒーを飲みながら駅の売店で買ったタブロイドの夕刊を読む。相変わらずイギリス王室のダイアナ妃のことが大きな記事で出ている。パパラッチが撮った彼女の写真も載っている。理性的で賢いイギリス国民と思われているけども結局あんまり変わらないレベルなんだなぁと思う。いいかげんそっとしてやればいいのにね。

時々顔を上げて窓の外を見る。歩道を家路を急ぐ人が横切る。通りは狭いけれど車が通る。通勤用の車か出迎えの車か。その向こうにブティックの洒落たショーウインドーに明るく照らされたマネキンが思い思いのポーズを取ってじっとしている。当たり前だね。マネキンなんだから。思い思いのというのもおかしいか。でもそういう風に見えてしまうね。

横の席に若い女が座った。こんな店に若い女が一人で食事をするのはあまり見かけないなぁ。頭はボブカットで薄いクリーム色の半袖のブラウスを着ている。近寄ったウェートレスになにか食事を注文しているようだ。

僕は見るとはなしに観察していた。

          つづく

小説 「エメラルドの首飾り」  序およびその1


        

またまた、とうとう、拙い小説を書き始めてしまいました。えらいこっちゃ(笑)。
今回の小説は「エメラルドの首飾り」というタイトルと大体のあら筋だけは決まっていたのですが、なかなか手を付けられませんでした。体調も良くないし、まず書き始めの文をどうしたらいいのか分からなくて難しくて延ばし延ばしになっていました。
従来は頭に構想ができていて、書き出すとあまり考えなくてもすらすらと書けていたのですが(不思議です)、今回はちょっと苦しみました(苦しむは大げさですけどね。プロの小説家が使う表現だよね)。
文章はますます下手になっていってるようです。いつも一人でも読んで頂けたらなんて思って書いているのですけど、今回は「もう誰も読まなくてもいいや、とにかく一応書いていこう」なんて思ってます。

ようやく今日PCに向かって入力をすることができました。やれやれです。
でも次回(その2)はどうなるか。書き続けることができるでしょうか。

でもどうぞよろしくお願いいたします。



         エメラルドの首飾り

        その1

ほぼ満員の通勤快速の電車から大勢の乗客たちが降りた。こんな夜9時過ぎの時間にどうしてこんなにたくさんの人が乗っていたのだろう。東京には近いとはいえどうしてこんな駅でこれだけの人たちが降りるのだろうか。東京という所は昼間はこれだけの人を吸い込んで夜になると吐き出すのだ。すごい所だ。
冷房がしっかりと効いていた車内からホームに降り立つと真夏の昼間の酷暑がそのまま残っているようなよどんだ暑い空気にどっとまた汗が噴き出してくるようだ。達哉は仕事で疲れて体がかなり重く感じるのだけどなんとか階段を昇って改札口に向かう。改札口を出てまた階段を降りて駅前に出る。
駅から出てきた人たちはバス停に向かう人たち、自転車置き場に向かう人たち、歩いて家に向かう人たち、タクシー乗り場に並ぶ人たちなどに分散する。達哉もマンションの近くまで行くバスに乗るためにバス停にいつもなら並ぶのだけど、今日は9時過ぎているのでバス停近くのよく行くレストランで遅い夕食を取ることにした。

レストランといってもちょっと前までは昔風の洋食屋をやっていたからその雰囲気が残っているけど内装はファミレス風にしたのでちょっと変わった様子のレストランだけど達哉は気に入っていた。ドアを開けて中に入ると気持ちよい涼しさでホッとする。「いらっしゃいませぇ~」と愛想よくウェートレスが声をかけてくる。ときどき見かける顔だ。「空いている席にご自由にどうぞ~」 頷いてバス通りに向いたいつもの窓際のカウンター席につく。さっきのウェートレスがメニューを達哉に渡しながら「今日の日替わり定食はオムライスです。お決まりになりましたらそこのボタンを押してください」といって去っていった。

達哉のここでのお好みの料理は「カキフライ定食」だ。一応メニューを一通り眺めて、やはり「カキフライ定食」だなと決めてボタン を押しウェートレスを呼ぶ。「お決まりになりましたか」「うん、カキフライ定食だけどその前にビールも」「ジョッキですか、グラスですか」 「グラスで」 「はい、分かりました」 他の客に対してよりもちょっとだけ愛想を良くした笑顔で言って伝票を置いてレジの方に戻って行った。

           つづく

プロフィール

ゆたか

Author:ゆたか
「ゆたかのブログ 2」へようこそ!
72歳 男 浜松市在住
病身なので更新は時々です。
なお植物の写真を載せていますがとにかく素人なので植物の名前は正確とは言えません。
小説も書くこともあります。
よろしくお願いいたします。

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