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小さな花の山

前回にも書きましたが、 僕の家から自転車で数分のところに「小さな花の山」があります。
Kさんという方がご夫婦で斜面にアジサイなどを世話されて毎年みごとに咲かせておられます。
特定の人のためでもなく、花を愛する人に見てもらうということだと思います。なかなかできないことだと思います。あるいは心無い人がいて花を切って持っていってしまうことがあるのかもしれませんが、そのようなことは話にされておられませんでした。

アジサイのほかには表示に書いてあるように、椿、桜、桃、もみじ、それから表示には書かれてなかったですが、沈丁花、マンリョウ、センリョウ、イカリソウなどなど、ご夫婦が10年以上にわたって面倒を見てきたものです。


アジサイのほかに撮ってきた花をアップします。

センリョウ
センリョウ 2016 6 15 小さい花の山 花 a-1 700
緑のやや細長い球状のコブのようなものがめしべ(子房)でその脇にくっついている黄色(うすいオレンジ色)のやはりコブのようなものがおしべです。とても変わった花です。花弁がありません。
花弁がないのですが自家受粉ではなくて、匂いで虫を呼んで受粉するそうですがはっきりはわかりません。
よく見るとおしべには二つの葯(少しだけ濃いオレンジ色の部分)がありますが、わかりにくですね。めしべの先端(柱頭)は粘液状のものがありますが、蜜かもしれません。
緑色のめしべが秋には赤い実となります。お正月には飾りものの鉢として好まれているようです。
6月15日撮影


もう1枚 センリョウ
センリョウ 小さい花の山 2016 6 22 a-1 700
これは6月22日撮影で、上のものを撮ってから1週間ほど経過しています。
株は別の株の花です。緑色のめしべの先端(柱頭)が褐色に変化しています。もうおしべが落ちてしまっているのがあります。おしべの葯も色が濃くなって分かりやすいです。


ハンゲショウ(半夏生)    ドクダミ科  ハンゲショウ属
ハンゲショウ 小さい花の山 2016 6 22 b 700
これは鉢植えされたものです。そうでなければ大体は水辺で見かける植物です。半夏の頃に咲くので半夏生という名前だそうです。花は花穂にたくさん付きます。葉が白い茎に花穂があって虫に知らせるそうです。この花にも花弁がありません。白い葉がその代役のようです。
こういう白い葉はマタタビにもあります。マタタビの場合は白い葉の影に花があるよと虫に知らせるようです。マタタビは半夏生とい違って里山でよく見かけます。



半夏生の花のアップ
ハンゲショウ 小さい花の山 2016 6 22 a 700
花穂の茎に細かい毛が生えていますが、何故なんでしょうね。何か意味があるのかもしれませんが。
おしべは6,7個あります。柱頭が4裂しています。



フウラン(風蘭)    ラン科 フウラン属
フウラン 小さい花の山 2016 6 25 700 fu-a
ランの仲間でさすがに美しいです。鉢植えです。
知り合いの方からもらったそうです。
予備知識がなく撮り方も上手でないですけど。自生のものは絶滅危惧種だそうです。こういう美しい花は盗られやすいですよね。



アガパンサス  紫君子蘭とも呼ばれる   ヒガンバナ科 アガパンサス属
アガパンサス 小さい花の山 2016 6 25 700 aga-a
おなじみの花。Kさんのお宅の軒下に咲いていました。
秋に咲く彼岸花の仲間だそうで、そういえば花の付き方が似ていなくもないかなと思います。




ホタルブクロ(蛍袋)   キキョウ科 ホタルブクロ属
ホタルブクロ 小さい花の山 2016 6 25 hota-a
アガパンサスの横でたくさん咲いていました。袋というより釣鐘に似ていますよね。花は思ったよりサイズが大きいです。


斜面の上のほうにカンゾウが咲いていましたが僕には撮れませんでした。
他にもあったかもしれませんが今回は以上です。

「小さな花の山」に来ていただき、どうもありがとうございました。


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「新しい生活」   その28

           その28

「あ、おねぇちゃん、ずるいよ。おばさんは三つずつって言ったじゃないの」
「もう、かわいくないなぁ。わかったわよ。三つだろ。ほら、これでいい?」
「うん」
「このエビ大きいね」
「ほんと、おいしそう」

父親が台所に戻ってきた。
「ビール出しましようか?」
「あ、いいなぁ、お願いします」
「500の缶でいいですよね」
「えぇ、すみません」

「これでもういいかな。いだたきますにしましょうか」
とおばさんが言った。
「いただきま~す」
「うまい!」
父親がおいしそうに缶ビールを飲む。
「お姉さんも一緒にどうですか」
「ありがとう、じゃ私も少しだけ。でももうそろそろ帰らなきゃ」
「え~、まだいいでしょう?もっといてよ」
と妹が甘えるように言う
「旦那さんが帰ってくるから。うちの食事の支度これからなの」
「そう?つまんない」

「じゃ、これでね。みんなゆっくり食べてね」
「ありがとう」
「ありがとうございました」
「いえいえ、じゃ~ね」

父親がおばさんを「お姉さん」って言ってたなぁ。ということは、・・・そうかぁ、川上さんのお姉さんなんだ。そうなんだ。そう言えばおばさんと川上さんはなんとなく似ているところがあるようだな。

おばさんが玄関に向かう。父親が送りにいく。

川上さんは画面を玄関に切り替えた。

「今日もどうもありがとう」
「いいえ、輝夫さん大変だもの」
「いつも食事とか子供の世話までしてもらって」
「いいのよ、いいのよ」

父親が唐突に靴を履こうとするおばさんの手を取って抱き寄せようとする。おばさんはそんないきなりの父親の行動にびっくりする。
「子供たちに気づかれたらいけないから」
とおばさんは言って、その手をやさしく振りほどいた。
「また明日来ますから。ね。・・・おやすみなさい」
父親はばつが悪そうにしながらも
「おやすみなさい」
と言った。

           つづく

アジサイ   小さな花の山

家から自転車で数分のところに「小さな花の山」があります。
浜松には台地(三方が原台地)があり低地との境は急な斜面や坂が多いです。その急な斜面の1か所に作られているのが「小さい花の山」ですが、これはその斜面の下に住む神村さんという方が個人的にアジサイなどを植えているものです。入場は自由。

アジサイ 2016 6 12 q 小さい花の山 1 700
右上の表示には「物好き」とか「ばかみたい」とか書かれていますが、僕はとても尊敬します。たまたま写真を撮った日にお目にかかれてお話を少しすることができました。10年ほどかけてこのような花の山をお作りになっているそうです。すばらしいです。


アジサイ 2016 6 15 小さい花の山 d 700
ここに写っているのは植えられているアジサイのうちの一部だけです。


以下はこの「小さな花の山」で咲いていたアジサイです。
アジサイ 2016 6 15 小さい花の山 c-2 700


アジサイ 2016 6 15 小さい花の山 g 700


ウズアジサイ 2016 6 15 小さい花の山 a-2 700



アジサイ 2016 6 15 小さい花の山 h 700



アジサイ 2016 6 15 小さい花の山 f 700



アジサイ 2016 6 15 小さい花の山 m 700


その他センリョウ、マンリョウ、沈丁花、イカリソウなどなど 
次回はアジサイのほかに咲いていた花をアップしたいと思います。


各地には商業的・観光的に何万本もの花を咲かせるフラワーセンターがありそれも素晴らしいですけど、この「小さな花の山」のように個人的に花を愛する心でもって、熱意と努力で花を咲かせ、よその人に公開することがとても素晴らしく心打たれます。



「新しい生活」  その27

        その27

その後また川上さんはじっと黙って座っていたが、やがて意を決したようにビデオの電源ボタンを押した。選択画面で「自宅」、そして「居間」を選ぶと最初はぼんやりした画面だったがそのうちはっきりした「居間」の様子が映りだした。日付と時刻が画面右下に表示されている。5月23日午後7時37分。あぁ、そうかもうそんなに日にちが経っているんだ。ここ『平穏の郷』に来たのが5月11日だったからなぁ。

居間には二人の子供が長椅子に座ってテレビを見ている。だれか女性の声が聞こえている。
「あなた方、そろそろテレビは止めて食事の支度を手伝ってくれる?お父さんも帰ってくるころだし」
「この番組がもうすぐ終わるから、もうちょっと待って」
と上のお姉さんの方が言った。
「はい、わかりましたよ」

「ただいまぁ~」
父親が帰ってきたようだ。床に寝そべっていた犬が起き上がって玄関に走っていった。
「ただいま、タック」
ワンワンと嬉しそうな犬の鳴き声がしている。
「ただいまぁ」
「おかえりなさ~い」
子供たちと女性が答えた。
「お疲れさま」
女性のいたわりの言葉があった。
この女性は誰だろうか。川上さんに訊いてみようかとも思うけどひたすら画面を見続ける様子なので、声を掛けるのがはばかれる。

「着替えてきます」
父親は着替えのために居間を出て行った。

「さぁ、もうテレビも終わったんでしょ。こっちにきてお皿とか並べてほしいのだけど」
「はぁ~い」
二人の姉妹は台所の方に移ったらしく画面から消えた。

川上さんはまたビデオの選択画面を表示させて台所を選んだ。画面が台所に変わった。台所といってもダイニングキッチンのようで広く、テーブルの上にはもう料理ができているようだ。

「わぁ、おいしそう。ね、おばさん、これ何のフライかな」
「エビフライ、すごいでしょ」
「エビフライ。だいすきなんだ」
と二人とも喜んでいる。
子供たちが『おばさん』って言ってたけど・・・?

          つづく

アジサイ  今年もまた

今年もまたアジサイの季節ですね。撮りやすいのでまた今年もアップしてみました。
でもなんとなくいいなぁと気に入ったものを撮っていますのでまとまりのないものになっています。
アジサイの種類もほとんど知らないのでご了承ください。
適当に見てやってください。枚数が多いので時計を見ながらにしてね。

アジサイ 2016 6 12 m 640
まだ色が十分に出ていない若い時期のもの。うすいクリーム色と青色とのグラデーションが気に入っています。



アジサイ 2016 6 12 x 640
ガクアジサイ(?) 中央にある両性花たちのつぼみ。でも3つほど開花しています。



アジサイ 2016 6 12 k-3 640
ガクアジサイ(?)の装飾花。 めしべ2本、おしべ7本かな。けれども装飾花の花は種子ができません。見た目は種ができてもおかしくないようですが、不完全らしい。もったいない。
装飾花の役目は、派手で目立ちますからムシを誘うためで、両性花が種子を作るそうです。役割分担ですね。



アジサイ 2016 6 12 y 640
ヤマアジサ(?)  周囲の花が装飾花、中央が両性花。まだ若い花。



アジサイ 2016 6 12 c 紅 640
花の盛りを過ぎますと周囲の両性花装飾花は上向きでなく横向きになるようです。なぜか? 中央の両性花が受粉をすますともうムシを呼ぶ必要がないので、装飾花は上向きから横を向いてしまい、さらに時間がたちますと、下向きになります。必要ないからだと推測します。このような変化はどこにも書いてないようなので、ゆたかの珍説・仮説です。
そういう理屈は別として、この品種は「紅」(くれない)というのではないかなと思います。名前通り赤がきれいですねぇ。
(一部本文を修正・追記してあります。 6月22日)



アジサイ 2016 6 12 B 640
ちょっとピントがあってないようですが。花としてはおしまいの時期にはこのように下向きになってしまっています。ボケていますが中央(奥)の両性花がかなりくたびれていますよね。



アジサイ 2016 6 12 b ウズアジサイ 640
これはウズアジサイと呼ばれるものだと思います。まだ咲き始めの花。やはりうすいクリーム色と青色とのグラデーションがいいなぁ。



アジサイ 2016 6 12 g ウズアジサイ 640
まだ若い花。
この段階も僕としては好ましいかな。



アジサイ 2016 6 12 a-2 墨田の花火 640
八重の白が美しい


今日はこの辺で。ありがとうございました。

次もありますのでよろしく。


アオサギ君の失敗

近くの小さい川でアオサギが魚を狙ったのですが失敗したようです。

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残念! その後水を飲んでいるようですけど、苦かったのでは・・・。

イグサとメリケンガヤツリ  和と洋

今日はイネ科ではありませんが、イネ科に似ているイグサとメリケンガヤツリです。

イグサ  イグサ科  イグサ属
 イグサ 2016 5 30 a 全体
根元からたくさんの果茎(花茎)が伸びています。特徴的で目立ちます。見たときイグサとは知らなかったのですけど、何だこれはとすぐ気が付きました。 
「和と洋」についてのことを書き忘れました。イグサは畳表とかござに使われてます。しかし部屋の洋風化が進んで需要が減っているそうですね。「和と洋」の和に該当します。ここだけ追記しました。



果序(花序)
  イグサ 2016 5 30 b 果序
果序(あるいは花序)  花の時期が終わっていたように思いますけど、これがあるいは花かな。詳しく調べておけば良かったと思います。



一つの果序
  イグサ 2016 5 28 a-2 果序
花茎の先端に付きますが、この果序の上方に伸びているのは茎とか葉ではなくて苞と呼ばれる葉が変形したものです。



実あるいは花  イグサ 2016 5 28 a-4 果序
イグサ科は花弁が付いた花がちゃんと咲きますからイネ科とはこの点ではっきりと違っていますが、おそらく花弁が目立たないので、知らない場合にはイネ科かなと思ったりしてしまいます。またイネ科のように小花が集まった小穂がなく、イグサは一つ一つの花が独立しています。



おまけ
ムシ
  イグサ 虫 2016 5 28 a
なんのムシでしょうか。可愛い! よく見ると目がちゃんとこっちを見ていますねぇ。羽が見当たらないからまだ成虫ではなくて幼虫の段階? 長い触覚です。
イグサの茎にいました。



次はメリケンガヤツリです。  カヤツリグサ科 カヤツリグサ属
  メリケンガヤツリ 2016 5 28 f 群生
このメリケンガヤツリ、カズノコグサ、カワヂシャ、イグサは同じ場所で同じ日に見つけました。佐鳴湖畔の造成地にあった小さな湿地で生えていました。メリケンガヤツリのほかは初めてお目にかかった植物でその点ラッキーでした。
カヤツリグサ科は似ていますけれどイネ科とは別の科です。イネ科の植物は稲とかトウモロコシなど食用になるのが多いのですけど、カヤツリグサ科はほぼ食用になりません。花は地味(花弁がない)ですし、このカヤツリグサに興味を持つ人が少ないようですね。



真上から見て
メリケンガヤツリ 2016 5 30 a 真上から



斜め横から見て
  メリケンガヤツリ 2016 5 28 a  斜め上から
カヤツリグサに似ていますが一つ一つの果序がこのメリケンガヤツリの方が丸っこいように思えます。


メリケンガヤツリ 2016 5 28 b 花序
白い小さなひも状のものはおそらく柱頭ではないかと思います。ルーペで確認しそこないました。


近づいて
  メリケンガヤツリ 2016 5 28 c-2 一つの花序
まだ若くて緑がきれいです。

なおメリケンとはアメリカのことで原産は熱帯アメリカです。小麦粉のことは昔はメリケン粉とも言っていましたが今はあまりそうは言わないようですね。
したがって「和と洋」の洋に当てはまります。ここだけ追記です。




撮影日は5月28日、30日でした。アップがかなり遅くなりました。

  

カワヂシャ  

カワヂシャ  オオバコ科  クワガタソウ属
全体
  カワヂシャ 2016 5 30 k 全体
他の植物とまぎれて分かりにくいですけど。目で見たときはもっと明瞭でしたが、そうなると写真術のレベルのことになりそうですね。



  カワヂシャ 2016 5 30 n 葉
対生(2枚の葉が向かいあっている)です。縁は鋸歯でやや波打っているようです。この写真も分かりにくいですね。


茎 果穂
  カワヂシャ 2016 5 28 c 茎 果穂
2枚の葉と茎の間からそれぞれ1本の長い果穂(花穂)が斜め上に伸びています。時期的に花穂というより果穂ですね。



  カワヂシャ 2016 5 28 b 花


もう一枚 花
  カワヂシャ 2016 5 30 m 花
小さい可憐な花です。大きさは5mmあるかないかです。触れると簡単に茎から落ちてしまいました。おしべは2本。めしべは1本ですがこの写真ではめしべがはっきりしませんね。


「チシャ」とはレタスのことですが、分類学的には別物で、結球性ではないレタスと葉が似ているそうです。
このカワヂシャも葉が食用にはなるそうです。
花はオオイヌノフグリの花に似ています。小さくて青い筋があって。そして実も二つ連なっていてオオイヌノフグリの実とよく似ています。じつはこのカワヂシャもオオイヌノフグリも同じクワガタソウ属なんだそうです。

カワヂシャは僕にとって初見でした。名前は「何の草花?掲示板」で教えていただきました。ありがとうございました。

撮影はクリやカズノコグサを撮った5月28,30日でちょっと前になってしまいました。小雨の日でしたから水滴も写っています。


「新しい生活」   インターミッション および その26

           インターミッション

インターミッションは久しぶりになるでしょうか。
何となくですが、この小説「新しい生活」も終わりが近づいてきているのかなと感じています。作者がそう感じるのだから確かでしょうねぇ(笑)。

さてこの小説には実はある事柄が二つ隠されている、あるいは埋め込まれていると言うのでしょうか、そういう事柄があります。

それは何でしょうか。お読み頂いている方へのクイズとなるのですが。
一つは文芸的なこと。もう一つは理科的なことです。
ひょっとすると初めの文芸的なことについてはお気づきの方がおられるかもしれません。
これまでの内容で推定可能です。

お分かりの方はコメントまたは拍手コメントでお知らせください。お待ちしております。(無理だろうなぁ^^;  そんなぁ、失礼なことを言ってはダメでしょ)。正解の方には・・・賞品は・・・ありません^^;
僕の称賛の言葉だけですね。すみませんが。



          その26

画面は幅が1mぐらい、高さは数十cmぐらいの大きなスクリーンだった。
画面の前に操作パネルがあり、その前に椅子があった。
川上さんは椅子に座ったけれど、そのままじっとしてた。最初は何も映っていないスクリーンを黙って見つめていたけれども、そのうちうつむいてそのまま動かなくなってしまった。膝の上に置いた両手を強く握りしめている。
僕は傍らの椅子に座って川上さんが画面を操作するのを待っていた。しかし川上さんは何もしようとするようでもなかった。

「川上さん・・・、川上さん、どうされましたか?」
川上さんの返事がなかった。

かなりたってから、また川上さんに声をかけてみた。
「川上さん、だいじょうぶですか? なんならまた出直してもいいんですよ」
すると川上さんは
「ありがとう、大丈夫です。でももう少し待って頂いていいかしら」
と言った。
「もちろんいいですけど・・・。だけど・・・」

「私、怖いんです、とっても」
「怖い・・・。そうですか、そうかもしれませんね」
「私病気してましたけど、でも私も、私の夫も、子供も、みんなそれなりに頑張っていて、私が病気だから幸せとはいえませんけど、でもなんとかやっていました。とても悲しいとは思っていても、だから不幸せだとはあまり感じないで済んでいたんです。信じて頂けないかもしれませんが」
「わかりますよ。いえわかるような気がします」
「ここにこうやって座っていて、遺された家族の暮らしを見てしまうとなんだか頑張っていた暮らしそのものが、その思い出がガラスにヒビが入ってしまうように壊れてしまうのかもというふうに思えてきたんです。さらに病気がわかる前には幸せといえるような生活があったのが、その思い出も壊れてしまうのではないかって、とても怖くなってきてしまったんです。今はとても怖くなって」
「・・・」
僕は相槌が打てなかった。
「どうして怖いかって訊かれても、はっきりしたわけはないのですけど。ここに来るまではそういうこと考えてなかったです。考えていたのは夫や子供は食事はどうしているのだろうとか、朝が苦手な夫は遅刻せずに出勤できてるだろうか、子供は学校や塾なんかにちゃんと行けてるだろうかだとか、買い物は、お風呂は、洗濯は、ごみ出しは、犬の世話は、ってそういうことばっかりがとても気になっていました」

          つづく

カズノコグサ

カズノコグサ  イネ科  

なんとイネ科です。ずいぶんと久しぶりなアップです。前回のアップは去年の5月のイヌムギとオニウシノケグサなのでほぼ1年ということですね。イネ科の植物写真はこの「ゆたかのブログ 2」の看板みたいものですね(ものだったですね←過去形)。

 群生している様子

 カズノコグサ 2016 5 28 e 群生 blog
全体的に黄色っぽいですが。

 近づいて

 カズノコグサ 2016 5 28 d 近接 blog

 もっと近寄って

 カズノコグサ 2016 5 30 c blog
小さくて白いのはごみではなくておそらく葯(おしべの先端部)です。かなり小さくて推定です。ルーペを持って行かなかったので確認できてません。まためしべが見当たりませんがもうしなびているのではと思います。
この写真も何枚も撮った写真のうちましな1枚です。

なぜ「かずのこ」かというと粒々(小穂)がお正月に食べるニシンの子の「カズノコ」に似ているということで名前がついているらしいです。命名者は有名な牧野富太郎博士です。

佐鳴湖畔の造成地の中の小さな湿地で見つけました。カズノコグサは僕にとって初見でした。

 

「新しい生活」   その25

          その25

ビデオ室は説明会があった中ホールの隣にあり、すぐに行けた。

「こんにちはぁ」
小川さんが係の人にあいさつした。
「こんにちは、小川さん」
「ビデオを見たいという人を連れてきましたよ」
「いらっしゃい。お二人ともですか?」
「いや、女性の方だけ」
「あ、そうですか。男の方は?」
「単なる連れです」
僕が答えた。
「え~と、そうですね、ビデオ・ブースは今お二人の方が使っておられますが、その以外は空いていますからどうぞ」
「ありがとうございます」
川上さんが礼を言った。
「その前にIDカードをちょっとお預かりできますか?」
「はい」
と言って川上さんがIDカードを係員に渡した。
係員はIDカードを器械の挿入口に差し込んでデータを読み取らせた。
「どうもありがとうございました」
と言ってIDカードを川上さんに返した。
「どのブースにしますか」
「じゃ、ここにします」
3番のブースを川上さんが選んだ。
「では、僕はここで失礼するね」
と小川さんが言った。
「あ、どうもありがとうございました」
と僕と川上さんが小川さんにお礼を言った。
「また何かあったらいつでも相談しに来てね」
小川さんは帰っていった。

「ではビデオの使い方をご説明しますね。簡単です。このボタンを押すと電源が入ります。もう一度押すとOFFになります。貴女のIDカードをこのスロットに差し込んでください。それで見たい場所はご自宅ですか?」
「ええ」
「『場所は?』と機械が訊いてきますから、『自宅』を選んでください。そしてさらに『どの部屋?』と訊いてきます。どの部屋がいいですか?」
「『居間』がいいかな」
「はい、『居間』とか『寝室』とか表示されますから、『居間』をクリックしてくださいね。そうするとビデオ画面に『居間』が映りますから。途中で別の部屋に変えたいときは『戻る』をクリックしますとまた『部屋』の選択画面がでますから、ご希望の『部屋』をクリックすればいいです。説明はこれだけです。簡単ですから。じゃ私はこれで。終わったらまた私に声をかけてね」
「どうもありがとうございました」

          つづく

クリ

クリの花が満開!?でした。
クリ 2016 5 30  a  全体
佐鳴湖畔のちょっとした空き地にあるクリの木です。何年か前からこの背の高さのままで、写真が撮りやすいです。


近づいて
クリ 2016 5 28 a 近接
花といっても花弁がありません。しかし強い匂いと花穂が白っぽくて動物の尾のように垂れ下がって目立ちますから虫とかを惹きつけて受粉するには十分でしょうかね。この匂いはあまり良いとは言えず苦手の方がほとんどでしょう。クリだけでなくスダジイとかマテバシイ、ツブラジイなども匂いの程度に差があるかもしれませんが殆ど同様の匂いです。


目に見えているのは殆どが雄花です。花穂にびっしりとついています。おしべだらけ~。
クリ 2016 5 30 b blog 雄花
撮影時は霧雨でしたので水滴が付いています。


雌花
クリ 2016 5 30 d blog 雌花
小さい刺がある緑色のものは総苞でそのなかにふつう三つの雌花が咲きます(クリの実のイガの中には大体3個の実が入っていることに対応しています)。一つの雌花からは10本の花柱が突き出ています。
総苞が秋にはクリ特有のイガになるようです。まだ時系列的に観察してないですが^^; 現段階でももうなんとなくイガっぽく見えますが。
イガになっていく様子を秋になるまで続けて観察するもの面白いかも。
雌花がついた花穂にも雄花(左斜め上方)がつきますが、雄花だけの花穂よりもまばらです。

秋のクリの実はおなじみですが、花の段階ではあまりよくは見られてないかもしれませんね。

プロフィール

ゆたか

Author:ゆたか
「ゆたかのブログ 2」へようこそ!
72歳 男 浜松市在住
病身なので更新は時々です。
なお植物の写真を載せていますがとにかく素人なので植物の名前は正確とは言えません。
小説も書くこともあります。
よろしくお願いいたします。

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