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ヒメガマ  (ガマではなく)

先日お墓参りに行ったときに群生しているガマの穂を撮ってきましたが、じつはそのときガマの穂を一つ持って帰ってきました。特に栽培されているようでもないですし、でもコソッという感じで貰ってきました。

しかし今まで「ガマ」と書いてきましたが、今回どうも「ヒメガマ」ではないかと思うようになりました。穂がまだ花の段階の時期6月ごろでないと穂での判断はできませんが、しかし果実を観察して「ヒメガマ」のように思いました。


ヒメガマの穂
ヒメガマ 2017 3 25 穂 1 白洲町 8109
密に穂綿が詰まった感じです。




アップして
ヒメガマ 2017 3 25 穂 2 白洲町 8112
小さな果実がたくさん見えます。



さらにアップして
ヒメガマ 2017 3 25 果実 かたまり 2 白洲町 8113
なんだか別の植物のような・・・。




一部をばらけさせました。
ヒメガマ 2017 3 25 果実 かたまり 1 白洲町 8122




さらに少し取り出しました。
ヒメガマ 2017 3 25 果実 2 白洲町 8126




果実一つだけを
ヒメガマ 2017 3 25 果実 5 白洲町 8129
撮るのに苦労しました。非常に軽くわずかの僕の手の動きでも果実が動いてしまいなかなか良い姿勢にするのが難しかったです。
左側の粒が果実本体で右側は風に乗るための冠毛です。実際に見ると絹のようで繊細できれいです。
タンポポの綿毛に似ています。ヒメガマはガマ科でタンポポはキク科で全然別の種ですけど機能的に小さい果実が風に乗るというのは同じですから綿毛も似ているのでしょうか。

この絹毛のようすが「ガマ」とは異なるので「ヒメガマ」としました。参考の画像はコチラ  サイトは「植物図鑑 三河の植物観察」です。



茎は中実で髄があります。
ヒメガマ 2017 3 25 茎 髄 1 白洲町 8127

 
ふとんは布団とも書きますが蒲団でもいいわけですけど、この「蒲」とはガマのことでガマの穂綿はふとんに使えそうだということですね。

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タネツケバナ

墓参りへの道の傍でタネツケバナを見つけました。それとその2日後にも別の所、これも道脇でタネツケバナの群生を見つけました。車で走っているといろいろなものが目に留まります。でも運転には十分気を付けないとね。


タネツケバナ(種漬花)   アブラナ科  タネツケバナ属  

群生
タネツケバナ 2017 3 20 群生 7940
一つ一つの花がはっきりしてないのが残念ですけど。
種漬花とは稲の籾を水に漬けて発芽させる頃に花が咲くからだそうでいかにも昔からの名前という感じです。




一つの花序
タネツケバナ 2017 3 20 全体 1 7923
ちょっと見はナズナに似ているようですが、果実が細長いのでタネツケバナと分かります。ナズナの果実は平たくハート型のような形です。





タネツケバナ 2017 3 20 花 1 7914
おしべ6本、そのうち4本はめしべに近い所に集まっていて、あとの2本は離れています。ナノハナのおしべもそういう配置でした。めしべは緑色で中央にあります。この段階ではめしべはまだ短いです。



もう少し近づいて
タネツケバナ 2017 3 18 花 11 大久保 7777
この花はつぼみから開いたばかりのように思います。おしべの位置が↑の説明のとおりではありませんが。




花とその花後の姿
タネツケバナ 2017 2 20  花と花後 1 7935
上の方は花ですけど、その下の方は花後の姿です。しおれてはいますが花弁がまだ残っています。
子房が細長く上方に伸びつつあります。小さな萼も色が薄赤くきれいだと思います。




果実
タネツケバナ 2017 3 20 果実 3 7932
茎から斜めに果柄があってその先にくの字状に上方に伸びているのが果実です。このようにくの字状になっているのがタネツケバナの特徴の一つのようです。
もうなんとなく中に丸い種が並んでいるように見えます。





タネツケバナ 2017 3 18 葉 1 7775
ちょっと一部が後ろ側になってしまっていますが、羽状奇数複葉です。カラスノエンドウの葉とちょっと似ているところがありますが。



果実が熟した状態を撮ってみたいとは思っていますが、いつになるやら・・・。

カラスノエンドウとナノハナ

先日お墓参りで白洲町に行ったときに撮ったカラスノエンドウとナノハナをアップします。

前回群生していたホトケノサの代わりのごとくカラスノエンドウが繁茂してました。

カラスノエンドウ(烏野豌豆)   標準名 ヤハズエンドウ(矢筈豌豆)   マメ科 ソラマメ属   帰化種 原産地 中東
カラスノエンドウ 2017 3 22 花 1 7981
標準名はヤハズエンドウですが通称名のカラスノエンドウのほうが名前として知られています。
ただカラスノエンドウは「カラスの豌豆」の意味だと思っていましたが、これは実は間違いで「カラス野豌豆」という意味だそうですねぇ。野豌豆とは中国名だそうです。いつもながら知らないことはた~くさんあるのですね。




正面斜め下側から
カラスノエンドウ 2017 3 22 花 下から 1 7977
構造はマメ科はだいたい複雑でよくわからないヽ( ´_`)丿





背中側から
カラスノエンドウ 2017 3 22 背側 2 7976
背中は薄赤いです





カラスノエンドウ 2017 3 22 偶数複葉 1 7979
偶数複葉です。一枚一枚が葉ではなくそれぞれが小葉といって全体が葉となります。先端(左側)は巻きひげです。





巻きひげ
カラスノエンドウ 2017 3 22 巻きひげ 1 7978
先端の小葉が巻きひげに変化したそうです。他の植物などに絡みつくことができますが、自立もできます。巻き付く相手がないので自分たちでお互いに絡み合ってます。





次は菜の花。ナノハナはアブラナ、セイヨウアブラナの別名だそうです。
セイヨウアブラナ(油菜) (?)     アブラナ科 アブラナ属   帰化種(導入種)  原産地 北ヨーロッパからシベリア  日本には明治時代導入された
ナノハナ 2017 3 2 花 白洲町 4 8003
しべが形としては目立ちますけど色が花弁の黄色と似ていてそのぶん分かりにくいですけど。




アブだろうと思いますが蜜を吸いに来ていました。
菜の花 2017 2 22   花とアブ 2 8005
脚には花粉の団子を付けてます。花粉も彼らの食料になるようです。




めしべとおしべ
菜の花 2017 2 22   花 1 8004
めしべは1本で薄い緑色、おしべは6本で薄い黄色です。おしべの6本のうち4本がめしべの近くでまとまっていてめしべと同じような長さですが残りの2本は短く他のおしべからは離れています。





もう一枚
ナノハナ 2017 3 22 白洲町 3 8014




横からアップ
菜の花 2017 2 22   花 2 8015
おしべの先端が曲がって鉤型となっているようです。鉤型の上側に花粉がたくさん付いているのではないでしょうかね。


一応名前をセイヨウアブラナとしましたが確定できません。菜の花とはアブラナ属の総称的名前でもあります。アブラナ属の花はみな黄色で同じような形で区別がしにくいそうです。
カラシナ、キャベツ、カブ、ダイコン、ブロッコリーなど同じような黄色の花を咲かせます。
アブラナは在来種で現在は葉物野菜として栽培されているそうです。スーパーなどで「なばな」として売っていますが値段が高いですね。茹でて食べるととてもおいしい。

また堤防とか河川敷で咲いているのはカラシナだそうです。僕の家の近くの小さい川でも菜の花が咲いていますがカラシナかも。

菜の花の黄色はきれいな明るい黄色ですね。

歌は「朧月夜」
  

題名が「朧月夜」ということも今知りました(。-_-。)。「菜の花」だとばかり思っていました。

子供の頃田舎に住んでいました。この歌のように菜の花畑がたくさんありました。歌詞では「におい淡し」となっていますが、実際は匂いは強くてムッとするぐらいですが、僕は好きなのですが。





小説 「ちょっとした遠足」   後書き

           小説 「ちょっとした遠足」  後書き

「ちょっとした遠足」が終わりました。正確に言えば終わらせましたという言い方のほうがいいでしょうか。お読みいただきありがとうございました。

15回なのでこの「ちょっとした遠足」の前の小説「新しい生活」の37回に比べると半分以下の長さです。
書き始める前からこの「ちょっとした遠足」は短いものとなると思っていました。

子供たちの遠足の目的地「坂之上公園」での遊びの様子については最初からあまり書く気がありませんでした。

この小説のメインとなるものは、子供たちだけで、もう少し正確に言えばほぼ子供たちだけで、思いついて、計画し、準備し、そして実行することでした。子供たちの夏休み中での成長、特に自立心が育つことを中心にしたかったのです。
そして、親たちの干渉なしに、助力なしに、子供たちだけでもできるんだ、やり遂げられるんだという誇りを得ることができたのはとても素晴らしいことだと書きたかったからです。

従って、公園での遊びなどは付け足しのようになって、遠足の準備の段階とそして公園まで実際に歩いていく様子が小説のほとんどの部分となりました。

タイトルの「ちょっとした遠足」の「ちょっとした」は言葉そのものの「ちょっとした」という意味以上のものを小説では含ませているつもりです。「ちょっと」ということではないということなのです。子供たちのしたことは「ちょっとした」ではなくて、子供たちにとって「たいしたこと」であるということになっています。

なお次の小説は、いつものごとく頭の中にほぼ構想ができていて、僕はそれに従って言葉をパソコンに打ち込むだけという段階です。数年前に構想は浮かんだもので、頭の中ではもう発酵状態に近いです(笑)。


次の小説が始まりましたならばよろしくお願いいたします。


小説 「ちょっとした遠足」    その15    最終回

          その15    最終回

「え~と、ちょっと」と戸川君が篠田君に話しかけました。
「何?」
「グループ二つに分けたらBグループの写真係は僕でいいと思うけど、Aグループにも必要だよね」
「そ、そうなんだよね。それでね僕が写真係になろうと思って」と篠田君が自薦しました。
「カメラ持ってるの」と正樹が訊きました。
「そう、持ってます。実は二つのグループに分けることは昨日決めていて、だからカメラも持ってきました。みんなに話さないでちょっと自分勝手だけど認めてほしい」
「そういうことかぁ、なぁ~だ。わかった。いいでしょ。許可します(笑)」とあまり発言しない三田さんが言いました。みんな、三田さんがこういう場でちょっとおどけたような言葉を言ったので少しばかり驚きましたが、なんだかよくわからないけど気持ちが弾むような気がしました。
「じゃ、ここでいったん二つに分かれて行動となります。解散?でいいかな」篠田君が言いました。
「なんでもいいわよ、じゃねぇ」と橋本さんが言いました。
「じゃ~ねぇ」
「じゃ~ね」
二つのグループのメンバーは相手のグループのメンバーに手を振って分かれました。

さて子供たちはそれからそれぞれのグループごとに遊びを選んで楽しんだのです。そして温室では二つのグループが元のように合流していっしょにガイドさんの説明を聞いて、予定通りその後お昼の食べました。そういうわけでとりわけ特別問題となることがなかったし、みんなが楽しんだことの様子を一つ一つ書いていくのも長くなるし大変なので省くことにしたいと思います。公園での遊びが終わって子供たちは午後の2時ごろ公園を出発しようとしたのですが、篠田君、正樹、橋本さんの親が車でみんなを迎えに来たのです。これもみんな知らなかったのでびっくり。篠田君もこれは知らなかったらしいです。親たちの配慮ですね。午後の一番暑いときに家まで歩くのも大変だし遊び疲れてもいたのでみんなはとても有難いと思いました。それで3台の車に分かれて乗って無事に家まで帰ることができました。

公園での遊びはとても楽しいものでした。愉快でした。公園に着くまでにはちょっとしたことが二つありましたけれど、子供たちはそれなりに対応できたし、大きな問題とはならずにすみました。歩いて坂之上公園に自分たちで行けたことの方が公園で過ごしたことよりももっと楽しかったし、うれしかったことでした。ちょっとした自信もつきました。小学5年生の夏休みに有意義なそしてのちのちにも良い思い出となることを仲の良いグループでやり遂げてよかったです。戸川君と篠田君が撮った写真で「思い出写真集」も作りました。記念になります。
子供たちの学校でもこういう遠足は過去になかったことです。彼らが初めしたことでしたからそのことも誇らしく思えるのでした。親御さんたちも、そして夏休みの後二学期になってこの遠足を知った先生たちも彼らをこれまでとは少し違った目で見るようになったようです。

突然のようですが、そして短いようですが、この「ちょっとした遠足」はこれでおしまいとなります。

           終わり


墓参りで    白洲町

お彼岸なので昨日墓参りをしてきましたが、例によってついでに写真を撮ってきました。

まずビワの実 どうなったかと見てみました。
ビワ 2017 3 22 実ならず 1 7984
これは前回と同じでかわりばえがしませんでしたけど・・・。




ビワの若い実
ビワ 2017 3 22 若い実 2 _7986
若い実が3、4個できてましたぁ。よかった。撮っていたかいがありました。これが大きくなって黄色の実になりそうですね。



ビワの新葉
ビワ 2017 3 22 新芽 1 7989
これもなんとなくですが目出度い、あるいは出度い(ー_ーゞ )。



ガマの群生
ガマ 2017 3 22  群生 穂 2 7994
まだまだ頑張っています。いつばらけて無くなるのか?




セイタカアワダチソウの穂
セイタカアワダチソウ 2017 3 22  穂 1 7993
これもかわりばえがないです。このままずーっと残るつもりでしょうか。




前回撮ったホトケノザは無くなっていました。刈り取られたのかもう季節はずれになったのか?
そのかわりカラスノエンドウが群生して花が咲いていました。

カラスノエンドウ 群生
カラスノエンドウ 2017 3 22 群生 1 7995
ホトケノザのときもそうでしたけど、花が分かりにくいです。カメラのせいかなぁ。




菜の花がきれいに咲いていました。
ナノハナ 2017 3 22 花 1 8001



カラスノエンドウと菜の花はいずれいろいろアップしたいですけど、今日はこれだけです。乞うご期待?!


虹 新聞の記事

今日は珍しく2回目のアップです。
今日の昼は外食しました。その店で中日新聞を読んだらなんと昨日の夕べの虹の写真が出ている(40面、すなわち第二社会面)ではないですか。新聞に載るぐらい見事な豪華な虹だったんですねぇ。幸運でした。ただ僕は全体の像を撮ることができませんでした。それでコンビニでわざわざその新聞を買ってきてスキャナーで取り込みました。

  虹 新聞 2017 3 22 3
どこか虹がきれいに見える高い所から撮ったのではないかと思います。

シクラメンのかほり

ピアノの発表会のときに貰った花の鉢、シクラメンがまだ咲いています。できるだけ窓際に置いて日に当てるようにしています。水やりにも注意しているせいか、もともとあまり出来の良い花ではなかったのですが、咲いていてくれます。発表会の最後に各自鉢を持っていくのですけどいいのから取られていって(当然ですが)僕が最後の方だったので見栄えが良くないのが残っていたのですからしかたないでしょう。

   シクラメン 2017 3 18 全体 1 7730
赤い色がきれいに模様となっていません。でも花のある生活空間を潤わせてもらってます。


  シクラメン 2017 3 18 1 7739
赤いところが妙なところにあって美人ではありませんけど。




おしべとめしべ
シクラメン 2017 3 18 おしべ 2 7746
おしべとめしべ。おしべはめしべを取り囲むように集まっています。外側が縞模様になっています。





もう1枚
シクラメン 2017 3 18 おしべ 1 7744
上の一枚よりも時間が経っているようでおしべが少しお互いに離れてきてるようです。
シクラメンは自家受粉だそうです。しかし自家受粉だけならこのように美しい花弁は必要ないから、他家受粉もしているのでしょうね。




果実
シクラメン 2017 3 18 果実 1 7734
花が終わった後は花柄ごと取った方が良いらしいのですが、一つだけ残して観察しています。かなり大きくなってきてます。この後どうなるのかな。柱頭がまだ残っています。だいたい柱頭が残っている植物が多いように思いますが、なぜなのかな?




また懐かしの歌ですが「シクラメンのかほり」   小椋佳 作詞・作曲   布施明 歌

  
「かほり」は小椋佳の奥さんの名だそうです。愛妻家ですね。

虹を見た

今日の夕方 冷たい雨の後、東の空に、見事な大きな虹を見ました。今までで僕が見た虹のうちで最高の虹のように思えました。
きっと何かいいことがあるに違いないと思いました。吉兆ではないか、そのようであってほしいと思いました。
  虹 2017 3 21 左 1 7956

  虹 2017 3 21 左上空 1 7961

   虹 2017 3 21 右 1 7959

一枚目の虹の左側下部が色が鮮やかで太く(太く見えました)美しかったです。
全体を撮ろうと思いましたが僕のカメラでは無理のようでした。広角度(と言うのかな)が足りないのでしょう。

     大きな虹を見た
     雨の後現れた大きな虹を見た
     東の空にかかった大きな虹
     昏い空に明るい虹
     見事な美しい虹

     君も見ただろうか
     この大きな虹を見たただろうか
     美しい見事な虹を

     僕の心にも大きな美しい虹がかかった
     今も僕の心にかかっている大きな虹
     君の心にも消えずに残っているだろう大きな虹
 
     いつまでも残ってほしい見事な虹
     あの虹を昇れば天国にいけるのかもしれないね



昔、「オズの魔法使い」という映画がありました。ジュディ・ガーランドが歌っていた「Over the Rainbow  日本題名 虹の彼方に」.。懐かしい曲です。

   



小説 「ちょっとした遠足」    その14

          その14

坂之上公園には広い芝生があり、子供たちがいろいろ動き回れます。アスレチック遊具がたくさんあって運動好きの子には魅力です。滑り台、トンネル、丸太吊り橋、ジャングルジム、平均台とかです。そして植物園。植物園ではキキョウ、ハンゲショウ、シモツケソウ、ササユリなど7月の花が咲いているそうです。温室もあるんです。温室ではさまざまな熱帯植物が育っていてトロピカルな花がみられるのだそうです。見学ガイドが11時からあって係の人の説明を聴くことができます。また温室の外の池には大賀蓮があって朝の時間帯には咲いているそうですけど、今10時ごろだから見られるかな?

篠田君がみんなに向かって話をしています。
「遊ぶとことかたくさんあって楽しみなんですが、みんなで8人いるけど、それぞれバラバラに遊ぶと誰がどこにいるかが分からないのも困ることがあるかもしれません。それで急な話ですけど、グループ分けしてグループでまとまって遊んでもらえたらなぁと思います。いいかなぁ?」
「え~?、聞いてないよな、そんな話」
「そう、準備の段階で言っておいてくれよな。自由に遊びたいよな、な?」
「ほんと。ちょっと待ってよ」
篠田君はみんなの不満そうな声でひるんでしまったようですけど、でも大事なことのようでもあるので、みんなの了解を得たいのですが・・・。
「急な話で、これは僕の落ち度なんだけど、分かってほしい。一人だけでどこかに行ってしまう場合もあるかもしれませんし、なにか問題が起きたときにリーダーとしては何とかしないといけませんから、お願いです」
「そうかぁ、リーダーとしてはそう考えるかな」
「そう言われると簡単には断れないねぇ」
「ま、公園までグループで来たんだし、ここで自由解散とはいかないかなぁ。しかたないかなぁ」
「そうだね、しかたないかなぁ」
「リーダーの篠田君の顔を立てるか、ここは」
「そうするか」
「ありがとう。ほんとすみません。了解してもらえたらうれしいです」
「だけどさ、言っとくけどさ、気持ち的には100%賛成というわけではないんだよ」
「そうかもしれないけど・・・」篠田君が元気のない声で応えています。
「じゃ、篠田君の指示に従います」とこれは正樹が言いました。
「どういうグループ分けにするの?」と橋本さんが話を進めます。
「歩いてきた列の前半分と後半分に分けたいんです」
「わかった」
「前半分、Aグループは僕と、三田さん、高橋君、古賀さんです。後半分Bグループは正樹君、戸川君、清ちゃん、橋本さんということなります。いいですか?」
「まぁね」
「ではここから2グループでまとまって遊んでください。Aグループのリーダーは僕。Bグループのリーダーは橋本さん。みんなそれぞれ基本的には仲がいいのだから、グループ分けでは問題ないよね。了解してください。そして、えーと、それで温室見学は時間が11時からと決まっているのでその時刻には温室前に全員集合をお願いします。それまでは各グループで遊んで下さい。以上です。あ、温室見学は40分ほどかかるそうです。そのあと休憩所に行って弁当タイムです。じゃ以上です、どうもご協力ありがとうございました」
「なんだか選挙演説みたいだな」と誰かが小さい声でつぶやいています。

           つづく

東日本大震災

FMラジオの日曜午前10時から毎週放送される「パナソニック メロディアス ライブラリ」をほぼ毎週聴いています。今週(3月12日放送)は木村友祐著「イサの氾濫」です。今日は東北大震災が起きた日ですからそれにちなんでこの小説が採り上げられたようです。
この小説の初出は雑誌「すばる」2011年12月号ですけど、「文芸2012」日本文藝家協会・編 講談社発行 2012年4月発行にも選ばれて収められています。
以下はメロディアス ライブラリにメッセージとして投稿したものを一部修正・変更を加えたものです。
  
*********

まず小説のタイトルがちょっと変わっています。ま、だいたい小説のタイトルはどれも少々変わっているのでしょうけど。
「イサ」は小説を読んでいくと主人公の将司の叔父・勇雄のあだ名であることが分かります。「氾濫」もそれ自体普通の言葉ですが、「イサの氾濫」となると意味が取れなくなります。でも最後のほうを読むと何となく推測がつくような気がします。将司は自分が親族の厄介者叔父イサと同類の人間だと気が付きます。イサは幼い時から家族・親族から不当な扱い・差別をされ性格が歪み、周囲と衝突し、止められない暴力に走ります。将司も父親から弟と差別され不当な扱いを受けて育ったためなのでしょうか、すねた性格で世の中をうまくわたっていけません。周囲の人々への反発がくすぶっています。それで将司は自分がイサと同類ではないかということでイサ/将司という特殊な表記がされます。さらに大和民族に圧倒され東北を北へ北へと追いやられた昔の蝦夷たちが大和政権に対して怒ったいたように東北大震災で復興事業はなされるものの実質は政府からあるいは東北以外の国民から表立ってはいないけれど不当な扱いをされているイサ/将司を含む東北の人々が、将司の空想あるいは妄想では、馬に乗って闘い東北各地から列島を南下し関東以西に押し寄せるふうが「氾濫」という言葉で表されているのかもしれないと思いました。違っているかもしれませんが。

この小説は東北大震災前に書き始められたのですが東北大震災が起こったので書き直しをしたということです。
メディアなどが「ばんばれ」とか「応援してます」と被災地に向かってメッセージを送ったことについてですが、こういうことを書いています(p.291)。
・・・
「・・・遠ぐから『がんばれ』って言やぁ、本人は気が済むがもしんねぇけど、がんばんのは結局おらだぢだべ」
「そういわれれば、たしがに、どっかで苦労を押しつげられでおんだ」
・・・
被災者側からの率直な思いを書いています。

(投稿はここまでです)
***********

ネットで検索しますと未だ避難生活をしいられている人は17万人以上、仮設住宅(入居状態)が6万戸以上だそうです。6年経過したいるのにもかかわらずです。
さらに最近は避難生活者に対するいじめ、嫌がらせがひどいらしいですね。弱者を援ける人々がいる一方弱者をくじく人たちがいるということですね。立ち直ろうとして頑張っている被災者の方々をなぜ辛い立場で耐えさせなけらばならないのか、暗澹とします。
誤解を恐れずに書きますが「がんばって」という言葉があまり好きではないです。本人たちはすでに十分に頑張っているのです。
それと「花は咲く」という歌がありますが、この歌も僕は歌いたくないです。直接被害を受けなかった人たちが被災者を応援しているのでしょうけど。未だに花が咲く暮らしではない経済的にも心情的にも悲惨な生活を続けている人たちはどう思うでしょうか。応援歌を有難いと思う人だけではないように想像します。

弱者いじめは広島・長崎の原爆被爆者、ハンセン病患者、八代の水俣病患者の方々に対しても存在していたということですけど、悲しい事ではありますが人間性悪説ももっともかもしれません。ひょっとするとこういうことを書いている僕の心のどこかにも弱者に対する忌避感があることを否定できないかもしれません。


小説 「ちょっとした遠足」    その13

           その13

清ちゃんが後ろを振り向いて橋本さんに声をかけました。
「美佳ちゃん、大丈夫? 元気出してね」
「うん」
これまでとは逆に清ちゃんが橋本さんを気遣っています。聞いた誰かが苦笑しています。
「大丈夫だよ」と橋本さんは言いましたが声が小さくて顔も俯きかげんです。でも橋本さんだもの大丈夫でしょう。

やがて片側2車線の広い道路になって歩道も広くなって自転車男は「覚えてろ」と捨て台詞を言って走り去りました。子供たちに捨て台詞を言って、なんだか滑稽です。

正樹は今度のことでちょっと驚きました。とても意外だったからです。泣くなんてありえないしっかり者でとおっていた橋本さんが泣いたからです。他のみんなも学校なんかでは滅多に泣くことはありませんけど、でも橋本さんの泣いた顔に人が違うような印象があったからです。頬をいきなり強く叩かれたのですし、まだ子供だもの、そして女の子だもの泣いても不思議ではないのですけどね。正樹はしかし橋本さんの今まで知っていたのとは違った面を目にして橋本さんに対する気持ちがなんだか今までよりもっと身近で親しく感じられるようで、橋本さんってほんとにいい子だなぁと思えてきたのです。

暑い陽射しをものともせずみんなは黙々としかししっかりした足取りで、そして自分たちが計画して実行している小さなイベントに心持ち気が高ぶっているようですし、しかもわずかに得意気です。道は少しずつ上り坂になってきました。もう公園が近いのですね。大きな立て看板があって「ようこそ、坂之上公園に!  河野市坂之上公園」と書いてあります。

「坂之上公園」と書かれたアーチも見えてきました。もうちょっとです。

そしてみんなはアーチをくぐってとうとう坂之上公園に到着しました。
「やったぞぉ」
「到着だ! すごいよなぁ」ガッツポーズを取ります。
「うれしい~」
みんなそれぞれ声を出して嬉しさを表現してます。
戸川君が「写真撮りまぁ~す」とみんなを集めました。案内所とか食堂が入っている建物をバックに撮りました。みんな明るい嬉しそうな顔をしています。「はい、チーズ」とか「1たす1は?」なんて言う必要がありません。
正樹が「じゃ、戸川君入って」と言って代わりに戸川君も入ったみんなの写真も撮りました。2、3人ずつの写真もたくさん撮りました。
「公園内に限ってスマホで撮ってもいいことにします」と篠田君がみんなに言いました。
「でも他の入園者の方々の邪魔にならないようにお願いしますね」

小学5年の夏休みの素晴らしい思い出になるでしょうね。

         つづく










小説 「ちょっとした遠足」    その12

           その12

みんなは歩いている間お互いに話ができなかった分あれこれとおしゃべりしています。戸川君がその様子を写真に撮っています。
女の子たち、つまり古賀さん、裕子ちゃん、清ちゃん、橋本さんが集まって写真を撮ってもらっています。その中に高橋君が割り込もうとして女の子たちからはじき出されました。高橋君って茶目っ気があったんだ。

「では休憩はこのぐらいにしてまた歩きますがいいですか?」と篠田君がみんなに呼びかけました。
「OK」
「いいよぉ~」
「いいで~す」
「ここからは歩道が少し狭いです。そのつもりでお願いします。坂之上公園の手前では上り坂です。ではしゅっぱ~つ」
歩く順は今までと同じ。みんな行儀よく歩き始めました。清ちゃんも元気を回復して心配はないようです。

信号を二つ過ぎてからしばらくしてみんなの列の後ろ、つまり橋本さんの後ろからいやにうるさく自転車のベルが鳴りました。
「おい、そこ、どけ、どけ。邪魔だ」
ちょっと怖そうな汚れた作業服を着た男が大きな声でどやしつけるような言い方です。
しかし後ろを振り返った橋本さんが言い返しました。気が強いです。
「ここは歩道です。歩行者優先です。それに狭いし、あなたこそ自転車を降りて歩いてください」
「なんだとぉ。このガキがぁ~。えらそうに。邪魔だから邪魔だって言ってんだ。どけ」
「どきません」
「頭にきた。じゃ、どかしてやろう」自転車を降りた男が橋本さんに近寄るといきなりバシッと橋本さんの頬を叩きました。後ろを振り返って見ていたみんなが驚いています。篠田君が駆け寄ってきましたが、男はさらにもう1回橋本さんを叩きました。ひどい男です。橋本さんはとうとう泣き出しました。
「何するんですか。子供に乱暴な」篠田君も勇気があります。
「何ぬかすか。だいたいお前たちが悪いんだ。通行の邪魔だ。どきやがれ」と下品な言葉遣いです。
「いえ、ここは歩道ですから、僕たちはどかなくていいんです。もう少しいけば歩道も少し広くなりますからそこまで後ろから自転車を押してついてきてください」篠田君も引き下がっていません。
男が篠田君も叩こうとしましたが、篠田君はそれを察してうまくよけました。正樹が大きな声で「このおじさんが乱暴してます。止めてください」と近くにいる人たちに声をかけました。
見ていた通りがかりのおばさんが「あんたが悪い。子供を叩くなんて。かわいそうに。泣いているじゃないか。ひどいよ。あんたは子供たちの後ろからついていきなさい。ここは道が狭いんだから」と言ってくれました。
「女の子を叩くなんて。謝ってください」と篠田君が男に言いました。
「謝れだと。そんな必要はない」男がすごんでいます。
「謝ったら。おとなげない」とおばさんがきつい声で言いました。
「なんだ、なんだ、みんなして俺のことを悪く言いやがって」
「この先に交番があるんだけど」とおばさんが言いました。
交番と聞いて男がちょっとひるんだようです。
「謝りゃいいんだろ、謝りゃ。しょうがねぇなぁ。ちっ。悪かった、ごめん」
そしてぶつぶつ言ってますがそれ以上のことはしないようです。

また子供たちは歩き始めました。おじさんはその後ろから自転車を押して歩いています。

しかし橋本さんは叩かれ損ですねぇ。

           つづく

プロフィール

ゆたか

Author:ゆたか
「ゆたかのブログ 2」へようこそ!
72歳 男 浜松市在住
病身なので更新は時々です。
なお植物の写真を載せていますがとにかく素人なので植物の名前は正確とは言えません。
小説も書くこともあります。
よろしくお願いいたします。

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