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意識する年齢


朝日新聞の1面に連載されている「折々のことば」という欄があります。筆者は鷲田清一さんです。ある人の小説とかエッセーとか話したことのうち鷲田さんが選んだものが書かれていて、その言葉に鷲田さんが添え書きをしています。
今朝(2月7日)は”ミラン・クンデラという人が書いた「不滅」という小説の中の表現です。それを写してみます。

たぶんわれわれはある例外的な瞬間にしか自分の年齢を意識してはいないし、たいていの時間は無年齢者でいるのだ。

その解説として鷲田さんは次のようのことを書かれています。

 60代とおぼしき女性がプールで若い男性教師に水泳を習っている。レッスンが済んでプールを去る時、ふとふり返り、彼に「色とりどりに塗り分けられた風船を恋人めがけて投げ」るような合図を送る。・・・

一般に殆んどの場面で本人は自分の年齢をはそれほど意識しないのですねぇ。その方が幸せだからでしょうか(笑)


今朝の「折々のことば」を読んで思い出したことがあります。
むかぁ~し、TVのある番組で宮崎県の幸島で独自に猿の研究を長年続けておられた女性がインタヴューされていました。聞き手は名前の売れたある芸人でした。その芸人は女性に「おばぁさん、おばぁさん」と呼び掛けていました。女性の名は三戸サツエさんといってサル学では名の知られた方だったのですけど。
三戸さんはいやな顔もせずインタビューに答えていましたが、内心どう思っていたか。番組を見ていた僕はかなり不愉快でした。いくら親しみを込めて呼びかけたのだと言ってもその日に会ったばかりだったでしょうし、家族・知り合いでもないのに、その女性を少々軽んじているように感じられたからです。「三戸さん」と呼べば良かったのです。


三戸さんはサルの長年の研究・観察でいわゆる「芋洗い」習慣を発見し、それは国際的な大きな話題となり称賛されたのです。その幸島で行われた京都大学のサル学の研究には助力していましたけれども大学の教授でもなく研究所員でもなく在野の研究者でした。誰に頼まれたのでもないし、誰かの真似をしていたわけでもないのです。独創的な研究手法も素晴らしいものでした。肩書がなかったせいなのか芸人は気安く「おばぁさん」を連発したのでしょうね。軽率ですよね。

三戸さんは後にその研究成果によって「科学奨励賞」を受賞されました。ネットで「三戸サツエ」で検索するとさまざまな記事が出てきます。



さらに今の世の中「おじぃさん」「おばぁさん」の呼びかけは少々失礼な印象を与えることが多くなったように思えますがいかがでしょうか。


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なお植物の写真を載せていますがとにかく素人なので植物の名前は正確とは言えません。
小説も書くこともあります。
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