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小説 「ちょっとした遠足」    その8

          その8

「じゃ、これで殆どいいわよね」と橋本さんが言った。
「そうだね、あさっての朝。みんな遅刻しないでね」と篠田君が言った。
「じゃ、これまでに決まったことをまたパソコンに入力してプリントアウトするけど。みんな取りに来てくれるといいんだけど」と正樹が言った。
「わかった。取りに行くから」
「ありがとう」
「じゃね。あさっての朝ね」
「じゃねぇ」
みんなが帰っていく。みんなの目がこころなしか輝いているようです。


さて、いよいよその翌々日の朝になりました。空は真っ青な夏の空です。もうすでに暑くて、ちょっと大変そうです。出発時刻は8時半ですが、8時過ぎにはつぎつぎと篠田君の家の前に集まってきました。子供たちだけでなくお母さんたちやきょうだいも来ていて賑やかです。篠田君のお父さんも来て、篠田君に何か言ってます。子供たちは少し興奮気味で声が大きいです。何事かという感じで外に出て見ている近所の人がいます。
お母さん方が篠田君や橋本さんに「お願いしますね」などと声をかけています。
戸川君がそんな様子をカメラで撮っています。
「わたしも一緒に行きたい」と橋本さんに話しかけている女の子がいます。橋本さんの妹さんのようです。
「みんな来たかな」と篠田君が一人一人確かめていますが、どうも清ちゃんがまだみたいですねぇ。
「清ちゃんがまだだよ」
「あは、やはりね。遅れそうだね、清ちゃん」と正樹が言う。
「予想通りかな」と高橋君が苦笑しながら言う。
「じゃ、清ちゃんがまだだけど順番に並んでください」とリーダー役の篠田君がみんなに声をかけた。

出発の8時半を少し過ぎたころに清ちゃんと清ちゃんのお母さんが小走りでやってきました。
「すみません、遅れて。忘れ物がないかいろいろみていたら時間がきてしまって」とお母さん。そして心配そうに清ちゃんにいろいろと話しかけています。
「みんなに迷惑かけないようにね」
「大丈夫だって」と清ちゃんが面倒くさそうに言ってます。

「では出発しまぁ~す。行ってきます」と篠田君が笛を短く鳴らしました。
「ちょっと待って。出発の歩き始めを撮ります」カメラマン役の戸川君が言った。
「あ、そうだね。ちょっと待ってね。みんな」篠田君がストップをかけました。戸川君が列に並んだみんなを撮りました。
「戸川君、列に入って」と正樹が戸川君が列に入った写真を撮ってあげてます。さすが正樹、よく気が付きます。
「サンキュー」戸川君が正樹に礼を言いました。
「じゃ、いいかな。しゅっぱ~つ。ピーー」と篠田君が笛を吹きました。
「いってきま~す」とみんなが親たちに言って歩き始めました。さぁいよいよ遠足が始まりました。

            つづく

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ゆたか

Author:ゆたか
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72歳 男 浜松市在住
病身なので更新は時々です。
なお植物の写真を載せていますがとにかく素人なので植物の名前は正確とは言えません。
小説も書くこともあります。
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