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小説 「ちょっとした遠足」    その15    最終回

          その15    最終回

「え~と、ちょっと」と戸川君が篠田君に話しかけました。
「何?」
「グループ二つに分けたらBグループの写真係は僕でいいと思うけど、Aグループにも必要だよね」
「そ、そうなんだよね。それでね僕が写真係になろうと思って」と篠田君が自薦しました。
「カメラ持ってるの」と正樹が訊きました。
「そう、持ってます。実は二つのグループに分けることは昨日決めていて、だからカメラも持ってきました。みんなに話さないでちょっと自分勝手だけど認めてほしい」
「そういうことかぁ、なぁ~だ。わかった。いいでしょ。許可します(笑)」とあまり発言しない三田さんが言いました。みんな、三田さんがこういう場でちょっとおどけたような言葉を言ったので少しばかり驚きましたが、なんだかよくわからないけど気持ちが弾むような気がしました。
「じゃ、ここでいったん二つに分かれて行動となります。解散?でいいかな」篠田君が言いました。
「なんでもいいわよ、じゃねぇ」と橋本さんが言いました。
「じゃ~ねぇ」
「じゃ~ね」
二つのグループのメンバーは相手のグループのメンバーに手を振って分かれました。

さて子供たちはそれからそれぞれのグループごとに遊びを選んで楽しんだのです。そして温室では二つのグループが元のように合流していっしょにガイドさんの説明を聞いて、予定通りその後お昼の食べました。そういうわけでとりわけ特別問題となることがなかったし、みんなが楽しんだことの様子を一つ一つ書いていくのも長くなるし大変なので省くことにしたいと思います。公園での遊びが終わって子供たちは午後の2時ごろ公園を出発しようとしたのですが、篠田君、正樹、橋本さんの親が車でみんなを迎えに来たのです。これもみんな知らなかったのでびっくり。篠田君もこれは知らなかったらしいです。親たちの配慮ですね。午後の一番暑いときに家まで歩くのも大変だし遊び疲れてもいたのでみんなはとても有難いと思いました。それで3台の車に分かれて乗って無事に家まで帰ることができました。

公園での遊びはとても楽しいものでした。愉快でした。公園に着くまでにはちょっとしたことが二つありましたけれど、子供たちはそれなりに対応できたし、大きな問題とはならずにすみました。歩いて坂之上公園に自分たちで行けたことの方が公園で過ごしたことよりももっと楽しかったし、うれしかったことでした。ちょっとした自信もつきました。小学5年生の夏休みに有意義なそしてのちのちにも良い思い出となることを仲の良いグループでやり遂げてよかったです。戸川君と篠田君が撮った写真で「思い出写真集」も作りました。記念になります。
子供たちの学校でもこういう遠足は過去になかったことです。彼らが初めしたことでしたからそのことも誇らしく思えるのでした。親御さんたちも、そして夏休みの後二学期になってこの遠足を知った先生たちも彼らをこれまでとは少し違った目で見るようになったようです。

突然のようですが、そして短いようですが、この「ちょっとした遠足」はこれでおしまいとなります。

           終わり


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小説も書くこともあります。
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